2021年10月下旬に対馬を旅行した。見どころ・ルート・日数・注意点などを記録として残しておこうと思う。
施設、飲食店、宿泊先等の営業時間、料金、サービス内容等は旅行当時のものである。最新の情報については、必ず各公式情報を確認してほしい。
なぜ対馬か
2020年初頭に始まったコロナ禍。感染拡大と自粛を繰り返す生活に慣れてきた2021年10月、対馬を旅行した。同年9月末に緊急事態宣言が解除されたこともあり、「今このタイミングに行っておこう」と考えたのだ。
きっかけは世界的な人気を誇るゲーム「Ghost of Tsushima」の舞台として、とある番組で取り上げていたのを観たことだった。海に浮かぶ無数の島々、7世紀に築かれた山城の跡など日本の国境に位置するこの島が持つ、固有の歴史と自然の融合に強く魅力を惹かれたのだった。
準備・情報収集
地方の島なので飲食店やホテルがそこら中にあるわけではない。Googleマップなどでも検索できるが、観光協会の公式サイトで大まかな情報をつかむことが可能。
基本情報
長崎県に属しながら、地理的には九州よりも韓国の方が近い。釜山から船が出ており、コロナ以前は韓国からの観光客が多かったようだ。実際に島内にはハングルでの表記が多く見られる。
南北82km・東西18km、面積は約708平方km(属島含む)で、沖縄本島と北方四島を除けば、佐渡島・奄美大島に次ぐ大きさである(観光協会サイトより)。車でも北端から南端まで2時間以上かかるくらいに長いのである。
対馬への行き方
東京からの直行便はなく、福岡か長崎でフライトを乗り換える必要がある。福岡または長崎からは片道30分程度で、一日4~5往復あるので便利だ。
その他、福岡からフェリーや高速船を使う方法、壱岐を経由する方法もある。各自の旅行プランに応じて柔軟に組み合わせられるだろう。
島内の移動
先述の通り島はかなり広く、公共交通機関は路線バスしかない上に本数は少ない。効率よく観光スポットや島内を巡るならレンタカー一択になる。また、島内のタクシー会社に頼めば、ガイド付きで島を一周してくれる観光タクシーをチャーターできるようだ。
その他、数は少ないがレンタサイクルも利用できる。筆者は車を運転しないのでバスと自転車で巡ることにした。
スケジュール
旅行スケジュールは以下の通り。
- 10/27(水) 対馬へ移動、島内観光
羽田(7:30)~福岡(9:25)(NH241)
福岡(10:05)~対馬(10:40)(NH4681)
午後島内観光(小茂田浜) - 10/28(木) 終日島内観光(金田城跡)
- 10/29(金) 終日島内観光(白嶽登山)
- 10/30(土) 島内観光、対馬から帰着
午前島内観光(和多都美神社)
対馬(14:50)~福岡(15:25)(NH4936)
福岡(16:20)~羽田(18:05)(NH260)
もともと長崎経由で行くつもりだったが、コロナの影響に伴う需要減退により欠航になってしまった。その代替措置として無料で福岡経由に変更することができた。東京出発・対馬到着の時間はほとんど同じだったので、スケジュールには大きな影響はなかった。
対馬に上陸
東京を出発し、福岡で乗り継ぎをした。メインのターミナルからバスでエプロンの端まで連れて行かれ、小ぢんまりとしたプロペラ機に搭乗した。プロペラ機に乗るのはいつ以来だろうか。
福岡離陸から30分程度で対馬やまねこ空港に到着した。大きい島とはいえ、誰もが行く観光地ではないため空港自体は小さい。しかし、地方の空港に降り立った時の、何とも言えないワクワク感を味わったのだった。
中心部への行き方
対馬には北には比田勝(ひたかつ)、南に厳原(いづはら)というターミナル港があり、島の二大中心地となっている。今回は行きたいと思っていたところが南部に多かったので、厳原を拠点にした。
空港から厳原へは路線バスが出ており、20分強で到着する。空港建屋から出たところ、ちょうどバスが到着したのでそのまま乗車し厳原に到着した。
厳原について
厳原は対馬の一番の中心地である。厳原のバス停には観光案内所が併設され、周りには市役所、博物館、由緒正しい寺院などがあり、マックスバリュー、モスバーガー、マツキヨまでそろっている。港に続く小川に沿って、ラーメン屋や居酒屋などの飲食店も多い。
決して都会といえるスケールではないが、食事やちょっとした買い物には困らない。これは意外だった。
泊まったホテルは東横INN対馬厳原。他にもホテルや旅館はあるのだが、地方ではホテルの当たり外れがあると個人的に感じている。その点、全国にチェーン展開しているホテルは最低限の質が保証されているので非常に助かる。
- 東横INN対馬厳原 3泊で19,401円
厳原には他にもホテルや民宿があるので、自分好みのところに泊まるとよいだろう。
厳原のとあるガソリンスタンドで自転車を借りたのだが、普通のママチャリだった。自転車の貸し出しということで勝手にクロスバイクのようなスポーツタイプのものを想像していた。行く予定にしているところは山道が多そうなので体力的に不安だが、仕方ない。
小茂田浜へ
対馬の西海岸に位置する小茂田浜は、「元寇(文永の役)」の戦いの舞台として知られる。1274年に約3万人の元・高麗連合軍が襲来し、対馬守護代であった宗資国(そうすけくに)の軍勢80騎で防戦に努めたが全員が討ち死にしてしまった。海岸のすぐ近くには、宗資国をはじめ殉国した将兵を祀る「小茂田浜神社」が鎮座している。
小茂田浜は厳原から峠を越えて東西を横断し、車で20分程度のところにある。ママチャリでは休憩込みで1時間というところだろうか。ママチャリでの峠越えはしんどかったが、10月下旬の晴天の下でのサイクリングは気持ちのよいものだ。
道なりに進み、小茂田浜が近くなるとまずは小さな漁港に着く。漁港をぐるりと一周するようにさらに進むと、小茂田浜神社の鳥居が見える。決して派手だったり大きかったりするものではないが、人がほとんどいないこともあって厳かな雰囲気である。
海岸は小茂田浜海浜公園となっており、休憩できるベンチがある。人はほとんどおらず、ただ穏やかな波の音が響き青い海が果てしなく広がる。壮絶な討ち死にを遂げた宗資国たちの血で、かつてこの砂浜は赤く染まったという。そのような凄惨な戦いが繰り広げられ、多くの血が流れたとは、到底想像ができない。この地で安らかに眠らんことを改めて願うのだった。





晩飯、夜の街
小茂田浜から帰ってからは少し休憩した後、晩飯に出かけた。厳原には居酒屋やラーメン屋が多いのだが、「九州以外から来た人は入店お断り」という店が結構あった。緊急事態宣言などが出ている時期ではなかったのだが、なかなか厳しい。そのような制限がない、とある居酒屋に入り、晩飯にした。
川沿いには食事処は多いが、基本的には住宅地である。夜には街頭は少なくとても静かなところだった。
この日はこのままホテルへ帰って就寝。明日は金田城跡へ軽いハイキングである。
まとめ
- 空港から厳原までは車またはバスで約20分
- 厳原には大型スーパー、ドラッグストア、飲食店が揃っている。
- 厳原から小茂田浜までは車で約20分