チュニス到着(10/27)
南バスターミナル
バスに揺られること約6時間、朝5時頃にチュニスのバスターミナルに到着した。周囲はまだ暗かったこともあり、しばらく建屋内で待機することにした。
到着したバスターミナルはGare Routiere Sudという、中心部から南に約1.5kmの位置にある。スースやカイルアンといった、チュニスより南部にある都市へのバスが主に発着している。
チュニスにはもう一つ、Gare Routière Nordという北部の都市へのアクセスを担うバスターミナルがある。「チュニスのバスターミナル」と言っても向かう方向が真逆になるので注意したい。
南バスターミナル自体は古めで、ベンチはあるがあまり清潔な感じではなかった。安全面では、人がたくさんいるのでスリ・置き引きに注意しておけば大丈夫だろう。
売店があるのでちょっとしたスナックや飲み物は買うことができる。
外が明るくなってきた6時頃に市街中心部にあるホテルへ向かうことにした。中心部へは徒歩でも30分かからないので、朝の散歩のついでに歩いて行った。



ホテルで休憩
この日はドゥッガ(Dougga)という、チュニジアの中でも規模、状態が最も良いと言われているローマ都市遺跡に行こうかと計画していた。ドゥッガは公共交通機関でのアクセスは極めて難しく、車のチャーターやツアーで行くのが通常とのことだ。
結局、ドゥッガ行きは断念して実質の最終日をチュニスでのんびり過ごすことにした。
チュニジア最後のホテルはホテル・ティバ(Hotel Tiba)である。ハビブ・ブルギバ通り沿いにあり、最近できたのかホテル自体も部屋もとてもきれいだった。部屋は日本のビジネスホテルのように、ベッドとシャワールームがあるくらいだが非常に清潔で快適だった。
値段も手頃で、夜でも人通りが多いメイン通り沿いにあるので女性にもおすすめである。
Hotel Tiba(ホテル・ティバ)の詳細・料金を確認する(Agoda) ![]()
7時頃にホテルに到着し荷物を預けようとしたところ、部屋に入れるがどうするかを尋ねられた。夜行バスではほぼ寝ていたのだが、やはり朝5時に降ろされたこともあって眠い。チェックインして朝飯を食べに行き、シャワーを浴びてしばらく眠ることにした。
このホテルのよいところはクレジットカードが使える点である。チュニジアは決済システムがあまり普及していないためか、現金払いの割合が極めて高い。クレカが使えるのは高級ホテルや高級レストランくらいのもので、交通機関やその辺の売店、食堂ではまず使えない。
なお、事前の予約時の値段よりも多く請求されたが、クレカを使う場合には手数料が必要なのか、アーリーチェックインのせいなのかは覚えていない。
部屋に荷物を置き、朝食に出かけた。例のラブラビを食べ、ホテル向かいのおしゃれなカフェで一服した後、シャワーを浴びて昼まで爆睡した。
土産物探し
チュニジア土産は意外と豊富である。サウジアラビアのようにデーツ一択というものではない(こちら)。
何といっても最大の名産はオリーブオイルである。その他、スークを歩けば雑貨、いかにも観光客向けといった土産物が売られている。


家族にはアルガンオイル、石鹸、チャイグラスを買って帰った。
アルガンオイル自体はモロッコの名産品だが、なぜかチュニジア全土の土産物屋で見かけた。日本ではアルガンオイルは高級なのだが、ここでは小瓶に入ったものが値引き交渉の結果一つ10 TND(約500円)で購入できた。
安っぽい箱だったし実際に安かったので偽物の可能性も考えた。しかし帰国後に少し使わせてもらったところ、ほんのりナッツの香りがして髪がしっとりまとまり、寝ぐせがつきにくく髪のツヤも出る優れものだった。恐らく本物で家族の評判も大変良く、いい買い物だった。
アルガンオイルの他にはサボテンオイル(サボテンの実からとれるオイル)もよく売られており、こちらもスキンケアに大変よいものとのことだ。確かにチュニジア各地でウチワサボテンをよく見かけた。
日本の10分の1程度で買えるので、オイル類は大変おすすめである。
(こちらに載っている緑色の箱。写真を撮っていなかった)

職場用にはMasmoudi Pastryというブランドのアラブ菓子を買って帰った。ガフサで出会った女性におすすめを聞いたところ、バクラヴァというパイ生地にビスタチオを乗せシロップで固めた菓子とこのブランドを教えてくれた。
ホテルすぐ近くにショップがあったので詰め合わせを購入。アラブ菓子は日本人には甘すぎるきらいがあるが、これも話のネタになりそうだった。
高級店なのでいいお値段だったが、旅の思い出に。

チュニス中央市場
外国を訪れたときにはできるだけ地元の市場に寄ることにしている。雄大な自然や壮大な遺跡を巡るのも旅の醍醐味だが、観光客向けに整えられた場所ではなく、地元の人たちが日常的に足を運び、生活の営みの基礎になる場所を訪れる。その土地の本当の空気感や熱量を実感したいのだ。
チュニスの中央市場はメディナ近くの市街中心部にある。この旅行の序盤に来たがったのだが、時間の都合で終盤になってしまった。
一歩足を踏み入れると、市民の台所たる所以がわかる。その日の朝にとれたであろう色とりどりの新鮮な野菜が並び、デーツ、オリーブの漬物が山積みになっている。場所によってはスパイス、肉、魚の生々しい匂いが鼻をつく。売り手の掛け声が場内に響き渡る。
「ああ、外国に来たな」と強く実感する。特に何かを買うわけではないのだが、時間をかけてじっくり見て回るだけで楽しい。



帰国へ(10/28)
この日は16時発のフライトで帰国の途につくため、昼飯後に市街を出発する。
日の出の少し前に起き、海の方へ歩いてみた。ハビブ・ブルギバ通りを東に向かうとチュニス湖(実質海?)を経て海へ行きつく。行けるところまで行ってみることにした。
朝日に照らされる街の光景はとても幻想的だった。まだ街は静かで、チュニスにいるのが自分一人であるかのようだった。



南北に走る高速道路の下をくぐり、湖を縦断する一本道(グレット道路)を渡っていく。
線路が並走しており、朝日を浴びた始発を待っているであろう車両、遠くの山を眺める。早起きは三文の徳というが、旅行先での早起きは普段よりもさらに特別なものである。



1時間ほど外を歩いた後、ホテルへ戻った。ホテルの朝食は豪華なビュッフェ形式でとても満足だった。朝食後はチェックアウトの12時に合わせて、これまで歩いていなかった道を歩いて時間をつぶし、部屋でシャワーを浴びて過ごした。
チェックアウト後はホテルのすぐ近くにあった食堂で最後の昼飯を食べ、余った現地通貨をユーロに替え、Boltで空港へ向かった。
旅行を終えて
チュニジアは決して技術的に最先端を行く国ではない。交通機関のスケジュールはいい加減だし観光インフラが整っているわけでもない。実際に行ってみなければわからない不確実さに直面することもあり、外国人がスイスイと旅行できる国とは言い難い。
ただ、観光地として洗練された国にはないこれらの「粗さ」をポジティブにとらえられる人にとってはおすすめできる。
色々面倒なことにも遭遇したが最終的には大きなアクシデントもなく、当初の計画をほぼ達成したことが心地よい疲れとなって、自分の記憶に刻まれることになった。
今回の9日間の個人旅行で感じた注意点や情報を次回のまとめ記事で整理する。