役に立つかもしれない旅行の記録

実際に訪れて見たこと・感じたことを淡々と残すブログです。 更新は不定期です。

チュニジア個人旅行の記録(2023年10月) ⑥トズール(ナツメヤシのオアシス探索、山岳オアシスツアーなど)

10/25はナツメヤシのオアシスや日干しレンガの町並みをじっくり見て回り、10/26は山岳オアシスを巡る半日ツアーに参加した。

 

 

メディナ(旧市街)、オアシス散策(10/25)

昨晩は宿の前の道路沿いを歩いたが、もう一つのメイン通りとして南北に走るハビブ・ブルギバ通りがある。この通り沿いには銀行、カフェ、土産物屋などが並んでおり、南端には役所もある。ミナレットが一際目立つモスク(Ferkous Mosque)があり、礼拝の時間にはここから町中にお経が響き渡る。

 

ここから東にはメディナ(旧市街)が、南にはオアシスが広がっている。

宿で朝食をとり、街歩きに出かけた。

 

ホテルからの朝日
メディナ(旧市街)

メディナの町並みは中世から続くレンガ造りや土壁の建物が並んでいる。元は14世紀に造られ、現在は修復活動の成果もありきれいなレンガ造りの建物が多い。そんな中でもレンガの一部崩れや壁のはがれがあり、人もあまりおらず路地に涼しい風が吹き抜ける。「昔の砂漠の町」という雰囲気があって非常に味わい深い景観だった。

 

メディナの町並み レンガ造り、土壁の路地が美しい

 

もちろん今も生活の中心である

 

ナツメヤシのオアシス

メディナを一通り回った後はナツメヤシのオアシスを散策した。

トズールのナツメヤシのオアシスは北アフリカ最大とも言われており、約35万本の木が2,000ヘクタールの灌漑地に広がる(地球の歩き方より)。ナツメヤシの収穫はちょうど秋の時期である。アラブの国々で当たり前のように食され、学生時代に地理でも習ったナツメヤシが実際どのように実っているか、興味深かった。

 

オアシス全体を徒歩で回りきるのは不可能なので、整備された道路に沿って3km程度散策することにした。

実際に足を踏み入れてみると、本当にヤシの木だらけだった。道の両側には見渡す限り、一面ヤシの木である。所々農園(と呼んでおく)に入れる扉があり、少しお邪魔させてもらう。その扉も一部ヤシの葉で作られている。

中では木に登って実の収穫をしていたり、何やら整備をしていたりする人たちがいる。収穫したばかりの実を積んだ車やバイクが道を時折通り過ぎる。

その昔からナツメヤシが生活の中心であり続け、これからも続いていくことを感じたのだった。

 

ナツメヤシの農園 果てしなく木が続く

 

果実の数々

 

舗装された道の中を巡る

 

 

トズールの町散策(続き)

ハビブ・ブルギバ通り南端から西へ続くアブドゥル・カセム・シェビ通り(Ave Abdul Kacem Chebbi)沿いにはホテルや旅行代理店、カフェや食堂が並んでいる。

昼飯はこの通りにあるRestaurant Le Soleil(ソレイユ)で。このレストランにはラクダのステーキがあるとのことで、それを目当てにしていた。

味付けは塩・コショウだけ(と思われる)のとてもシンプルなものだった。味はいかにも赤身肉という感じで、とても硬かった。値段は約1,200円でこの国では高めだが、日本ではほぼ出会うことがないので、旅の思い出にいかがだろうか。

メニューはクスクスなどのチュニジア料理の他、肉の壺焼きといったトズールの伝統料理も置いている。

 

ラクダのステーキ 「赤身肉」という感じ

 

 

山岳オアシスツアーの申し込み

次の日に予定していた山岳オアシスには車でしかアクセスできない。タクシーをチャーターする、レンタカーを手配する、という方法もあるが、ツアーに申し込むのがスタンダードなようだ。現地の旅行代理店やホテルで申し込めるようなので、両方で料金をヒアリングした。

 

ホテルでは半日ツアー300 TND(約15,000円)とのこと。予想よりもかなり上振れしていたが、一人参加なので割高になるのはやむを得ない。

 

続いて旅行代理店での聞き込みに回った。先述のアブドゥル・カセム・シェビ通りには旅行代理店が多くあるが、時間帯(15時頃)が悪いのかほとんど開いていない。この手の国は営業時間があってないようなもの、とも言えるのだが・・・

1件開いているところ(名前はメモし忘れ)があったので値段を聞くと、ここも300 TNDだった。ディスカウントをお願いすると、上司か社長らしき人に電話で確認をとり半日ツアー280 TND(約14,000円)でOKとの返事だった。

夕方に差し掛かっていたし他にあたる候補もなかったので、280 TNDで合意ということに。まけてくれたことに感謝しよう。

午後1時にホテルに迎えに行くとのことだ。

 

この日は一日中歩き回っていたので、早めに部屋に戻って夜はゆっくりすることにした。

昨晩と同じくTa7richa Timeに寄り、ネプチューンピザ(ツナが乗ったピザ)とペプシをテイクアウトして部屋で食べた。窯で焼きたてのピザは言うまでもなく美味い。

 

晩飯のピザ

 

山岳オアシスツアー:シェビカ、タメルザ、ミデス(10/26)

この日は午前中に、前日に行けてなかったエリアを軽く散策した後は部屋で荷造りとチェックアウトをし、午後は山岳オアシスツアーに参加する。そして夜行バスでチュニスへ向かう予定である。

 

前々から言っている山岳オアシスというのは、アルジェリア国境近くのタメルザ峡谷を指す。タメルザ峡谷にはいくつもオアシスがあり、シェビカ(Chebika)、タメルザ(Tamerza)、ミデス(Mides)の3つの村を巡るのが定番となっている。これらの村はベルベルが住んでいたが1969年の大洪水によって廃村になってしまい、その旧村とそれぞれを囲むオアシスのハイキングが観光ポイントとなっている(地球の歩き方より)。

チュニジアのどこに行くかを旅行前に調べていた時に、岩山・岩壁に囲まれる中にヤシの木が茂っている写真を見て行ってみたいと思っていた。

 

ツアー出発

午後1時、時間通りに迎えがきていた。ガイドはおらずドライバー一人で、ゴツい4WDで出発した。

 

市街地を出てしばらくするとショット・エル・ガルサ(Chott el Gharsa)という大きな塩湖を通る。舗装された真っすぐの道路の両側は砂地に白い塩が浮き出ており、まるで雪が積もっているかのような景色が続く。一帯が乾燥しているためか、とにかく喉が渇く。1リットルの大き目の水を持ってきて正解だった。

最初の目的地であるシェビカまでは約60kmある。ドライバー氏との会話をはさみながら、景色を眺めていた。

 

ドライバー氏は20代前半の男性で、フランス語は普通だが英語は苦手とのことだった。

こちらはアラビア語もフランス語もわからずお互い英語で何とかするしかないのだが、向こうも得意でないながら、終始言いたいことを何とか伝えようとする姿勢には純粋に好感がもてた。

ドライバー氏の名前を失念してしまったことが悔やまれる。アラブのよくある名前ではなく日本人には難しい名前だった、と言い訳しておく。

 

シェビカ

道路をひたすら走ること約40分、集落のようなものが見えてきた。メインの道路を外れて集落の道を山の方へ進むとシェビカの旧村に到着した。

 

 

ここの観光ポイントはここから続くハイキングコースである。車を降りて入口にいたガイドの一人と歩いて行く。

旧村というだけあって、石を積み上げてできた住居跡が点在している。1969年の洪水で廃村となってしまったのだが、高々50年程度で遺跡のような雰囲気を醸し出している。

住居跡を抜けると今度は岩場がしばらく続き、そこを抜けると平地を見渡すパノラマが展開する。遠くには茶色の大地がひたすら広がっているが、集落付近の一帯にはヤシの木が茂る様を見るとここは確かに山岳オアシス地帯なのだと実感した。

 

住居跡 数千年前の遺跡のような雰囲気がある

 

岩山に囲まれた抜群の眺めだがオアシスである

 

岩場をさらに進み、次第に谷底へ下るようになる。谷底には小川や水場とともにヤシが茂っており、まさにイメージ通りのオアシスという場所だった。

 

谷底のオアシス 映画やゲームのイメージ通り

 

ガイドの方は流暢かつ丁寧で聞き取りやすい英語で話してくれた。40分くらいのコースを歩いた後、入口まで戻りチップを渡してタメルザへ向けて出発した。

 

ミデス

シェビカからの順路で言えばタメルザが近いのだが、まずは最奥のミデスへ行き、帰りにタメルザへ立ち寄るとのことだった。

シェビカを出ると視界からは再び緑はなくなり、砂と岩山が織りなす茶色い世界がどこまでも続いていく。荒涼とした山道を登りきったところで車を停めてくれた。そこは景色を一望できる展望スポットだった。

ここからの景色は圧巻だった。峡谷の合間を流れる小川と、その出口にはヤシと思われる木々が密集している。その先は再び茶褐色の世界が広がっていた。天気もよく、いつまでも見ていられる光景だった。

 

茶褐色の世界を走っていく

 

展望スポットから 思わず感嘆の声が漏れた

 

 

ミデスはシェビカから車で約30分のところにある。アルジェリアの国境から1km程のところにあり、実際に国境警備隊の建物や国境を示すポールのようなものが見えた。特にピリピリした雰囲気はなかった。

ここは切り立った渓谷に旧村跡が残っているところだが、「イングリッシュ・ペイシェント」という映画の撮影地で有名とのことだ。

うねった岩壁にはフェンスのようなものはなく、はるか下には涸れ川のようなものがある。谷の片側が陰になってしまう時間帯だったこともあって全景を完全にクリアに見渡すことは難しかったが、圧倒される光景であることは間違いない。夕方は幻想的な光景なようだ。

 

うねった岩壁が印象的 半分陰になってしまう時間帯だった

 

 

タメルザ

道路をあるところで西に降りていくと土産物屋などが並ぶエリアがあった。ここで車を降り、徒歩で少し歩くと滝があり、小川が渓谷の合間を流れていく場所に行きつく。

実際のところ滝と呼ぶには水量や高さも足りないと思ってしまうが、「Tamerza Waterfall」という名でGoogleマップには登録されている。とはいえ、見渡す限りの乾いた岩石地帯において、勢いよく水が流れ落ち、小川となって流れていくということ自体が驚きである。現地の人々にとってどれほど特別な価値を持つ場所であるかが伝わってくる。

 

「滝」としては心もとないが、乾燥地帯に絶え間ない水と緑があることに驚く

 

 

スターウォーズのロケ地巡り

トズールを起点としたチュニジア南部のもう一つの見どころとして、スターウォーズのロケ地巡りツアーがある。筆者は詳しくないのでわからないが、砂漠のようなシーンの多くはこの地で撮影されたもののようだ。

山岳オアシスを巡るツアーと並んで、トズールではポピュラーなツアーなのでファンの方は参加してみてはいかがだろうか。

 

夜行バスでチュニスへ

タメルザ一帯を散策した後、17時半頃宿に帰ってきた。23時頃出発の夜行バスでチュニスへ向かうことになっていたので、しばらく時間があった。

ゆっくりできる場所ということで、落ち着いた雰囲気のレストランで晩飯を食べることにした。Restaurant les Arcades(だったと思う)という高級そうなレストランに入った。1食くらいこういうところで食べてもよいだろう。

鶏のグリルを注文した。彩りのよい野菜が添えられ、オシャレな感じだ。鶏はもも肉で柔らかく、チュニスの食堂で食べたしっかりした歯ごたえのグリルとはまた違った味わいがあった。

近辺には落ち着いた雰囲気のレストランがいくつかあるので、ファストフードやローカル食堂とは違う食を楽しみたい場合は使ってみるとよいだろう。

 

鶏のグリル 盛り付けや皿も高級感がある

 

 

バスは23時出発なので、それまではホテルのロビーにあるソファーでくつろいでいた。この日も宿に泊まって翌日に飛行機や車でチュニスへ帰ることも可能だが、宿代の節約と車なら6時間近くかかる移動を寝ている間に済ませてしまおうという考えで夜行バスを選んだ。

22:45頃に目の前のバス乗り場へ行くと、まさに目的のバスが到着したところだった。幸い隣には人が来ず、2席を使うことができた。

なお、一人で乗っていた現地の女性がいたが、観光客の女性が一人で乗ることはおすすめしない。

 

1週間にわたる旅行も明日が実質最終日だ。定刻通りバスは出発し、そのまま眠りについた。

 

まとめ

  • トズールの町は地方特有ののんびりしたレンガ造りのメディナ、ナツメヤシが生い茂るオアシスは静かな時間が流れる。
  • 山岳オアシスツアーはホテルや現地の旅行会社で手配可能。複数人参加だとお手頃な値段で行ける。Tripadviser等でも手配できると思う。その他、スターウォーズのロケ地巡りもあり。
  • トズール~シェビカは約1時間、シェビカ~タメルザ、タメルザ~ミデスはそれぞれ約20分
  • トズールの町全体が乾燥しているエリアなので、かなり喉が渇く。季節にもよるが日差しも強いので、水分補給を忘れずに。

 

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