役に立つかもしれない旅行の記録

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チュニジア個人旅行の記録(2023年10月) ④エル・ジェム観光(エル・ジェムへの行き方、円形闘技場など)

この日は朝からエル・ジェム(El Jem)の円形闘技場へ日帰り観光した後、再度旧市街を探索する。スースからエル・ジェムへの行き方を中心にまとめる。

イントロ

エル・ジェムの地はかつてのローマ帝国アフリカ領の中でも豊かな都市で、円形闘技場は2世紀に着工されたといわれている。ローマ時代には剣闘士の戦い、奴隷や罪人と猛獣との死闘が繰り広げられていたとされる。

 

北アフリカ最大の遺跡であり、イタリアのコロッセオと比較しても保存状態が非常に良好な状態で残っているのが特徴である。1979年にユネスコの世界遺産に登録された。

大きさは縦149m、横124m、高さ36m、アリーナの直径は65mの規模を誇る(地球の歩き方より)。

 

チュニジア旅行での一番の楽しみであり、どれほどの大迫力の建造物なのか期待に胸を膨らませるばかりであった。

 

エル・ジェムへの行き方

スースからエル・ジェムへ、公共交通機関でのアクセス方法はいくつかある。

  • 鉄道:スース鉄道駅(Gare de Sousse)から約1時間
  • 長距離バス:バスターミナルら約1時間
  • ルアージュ:ルアージュ乗り場(Al Lawajat Station)から約1時間

チュニス~スース間の移動と同じく、いずれの方法でも値段も時間もそこまで変わらない。鉄道とバスは数本しか便がなく、ルアージュの方が時間に融通がききそうだと思いルアージュで行くことにした。

 

ルアージュの乗り方

まずはルアージュ乗り場まで行く必要がある。スースのルアージュ乗り場は中心部から2km以上あるため、車で行くのが無難だろう。10月の日中は日差しが強く30分以上歩くのは堪える。Boltならルアージュ乗り場まで10分程度、数百円で済む。

 

 

ルアージュ乗り場には無数のルアージュ(白の車体に赤いライン)が止まっており、スタッフが行き先を叫ぶ声が響き渡っている。

順序としては、

  • まずはチケット売り場で行き先を伝えてチケットを買う。
  • 目的地行きの車へ乗り込み出発まで待つ。

これだけである。人の多さや客引きの威勢に圧倒されて尻込みしそうになるが、心配する必要はない。どれが目的地行きの車かわからない場合はその辺のスタッフに聞けば教えてくれる。

 

注意点としては、ルアージュは満員になるまで出発しないので時間に余裕がない場合は控えた方がよい。チュニス~スースのような主要都市間の便ならすぐに埋まりそうだが、今回のようにエル・ジェム方面へ向かう人はそこまで多くないようで、乗り込んでから出発まで30分くらいかかったと記憶している。待ち時間を極力少なくしたい人はBoltかタクシーがよいだろう。時は金なり、である。

 

エル・ジェムのルアージュ乗り場から円形闘技場へ

だだっ広いオリーブ畑や荒野の中を猛スピードで駆け抜け、1時間程度でエル・ジェムの街に到着した。エル・ジェムの街自体は小ぢんまりとしており、住宅や商店が並んでいるくらいのものである。ルアージュ乗り場もスースとは違い、ちょっとした広場のようなところだった。

 

まずは街の中心である駅へ向かう。ルアージュ乗り場前の通りを10分ほど歩くと駅に到着した。

ホームをまたぐ歩道橋があり、駅舎は小さいが新しそうに見えた。日本でいうと、地方の特急が止まる駅、という感じだろうか。

 

駅の前からハビブ・ブルギバ通り沿いに北側を見ると円形闘技場が微かに見える。通りには商店、食堂があるが高い建物はないので、円形闘技場の大きさがわかる。

だんだん近づいてくる闘技場を見ながら駅から5分程度歩くと、ついに到着した。

 

円形闘技場

ある程度修復はされているのだろうが、まずはその外見の美しさとスケールに圧倒される。世界にはコロセウムがいくつもあるが、その中でも屈指の保存状態のよさ、大きさであるようだ。

 

入口手前から

 

中に入ると、まずは周りを取り巻くアーチ状の通路を通る。柱と柱の間から日光が差し込み、アーチと柱を構成する岩を照らす。不思議と街中の喧騒は聞こえてこない。時折吹き抜ける風の音だけが響き、まるで時間が止まったかのようだ。

 

闘技場の外周通路 吹き抜ける風と影と静けさ

 

地下階から3階の客席まで、合計4フロア分を行き来できる。闘技場の半分は客席になっており、もう半分はアーチ状の通路が連なっている。

闘技場の中心にも入ることができる。当時ここに引っ張り出された剣闘士や奴隷はどのような気持ちだったのだろうか。

 

地上階から 2000年近い歴史と迫力に圧倒される

 

闘技場のまさに入口

 

客席に登って見渡す闘技場の全景は圧巻だ。アーチ状の開口部が規則正しく連なり、岩がほどよく崩れたり黒ずんだりしているのが、2000年近い歴史を感じさせる。所々で修復作業を行っていたが、この雰囲気を壊さない復元を期待する。過剰な修復がなされていないからこそ、歳月の積み重ねが岩肌の質感からダイレクトに伝わってくる。

 

 

一般的な旅行シーズンではないというのもあると思うが、やはり人が少ない。フランス人やイタリア人と思しき観光客はいるが、人が写らない写真を撮れるくらいのものである。本場ローマのコロッセオでは時間帯によっては内外に溢れんばかりの人がいるとも聞いていたので、この広い闘技場を静かに独り占めしている気分になる。

 

2時間ほどかけて4フロア分を隅々まで堪能し、闘技場を後にした。

 

エル・ジェムの街自体はここ以外に特に見どころはないので、再びルアージュでスースへ戻った。

 

旧市街の探索(続き)

スースへ戻り、宿のすぐ近くのカフェで休憩した後再度スーク内部を探索することにした。

入ったカフェはとてもきれいでスタッフの対応もよかった。屋上があったので行きたいと伝えると、屋上に続くドアを開けてくれた。

 

コーヒーとチョコレートケーキ

カフェの屋上から

 

昨日に引き続き、メディナ内を散策する。この日はスークの端まで行ってみようと路地を彷徨ってみた。

石畳に白と青の建物が延々と続く。店だけでなく一般の人の住居もあるのだが、自分の家の場所がわかるのだろうか。

南端まで行きついた後、城壁の外をぐるりと回って中心部まで戻ってきた。ちょうど晩飯時だったので適当に入った店でマルゲリータを食べ、宿に帰った。

 

日が暮れた後のスーク 明かりがいい味を出している

夜の中心部 明るくて人通りは多い

 

晩飯のマルゲリータ イメージとは違ったがトマトソースとチーズという点では同じ

 

 

スーラ・ショッピングセンター(Soula Shopping Center)

最後に土産物について。スークで土産物を買う場合、値札がついていないものの値段は基本的に交渉になる。チュニジアに限らず、これが煩わしいと感じる人は多いと思う。

ところが市内中心部にはスーラ・ショッピングセンターという土産物専門の商業施設があり、すべての商品に値札が付いている。スーク内の店にある商品売られていることが多く、値下げ交渉が手間と思う人はここで購入するとよい。

 

ひと手間かかるがもう一つの使い方としては、ほしいアイテムの値段をショッピングセンターで確認しておき、スーク内で交渉の材料にするというものである。

  • ほしい商品の値札の写真を撮っておく、またはあえて一つ「定価で」買っておく。
  • スーク内の店で値札は見せずに値段交渉する。
  • 値札以下の値段で売ってもらえないようであれば値札を見せる。それでもダメな場合はショッピングセンターで買うとよいだろう。

 

アラブの人々は商売熱心なので、「相場」程度で売ってくれるまでは根気がいる。このショッピングセンターができたことで観光客が大勢ここへ流れたため、スーク内でも価格表示をする店が増えたようだ。加えて施設内には両替所がある点でも便利。

 

 

まとめ

  • ルアージュは乗り場でチケットを購入して目的の行き先の車に乗り込む。どの車かわからなければ行き先を叫んでいる人に聞けば教えてくれる。満員になるまで出発しないので、待ち時間がもったいない場合はタクシーかBoltで。
  • スースからエル・ジェムへは1時間程度。円形闘技場は規模、保存状態ともに世界屈指。じっくり時間をかけて回りたい。
  • スーラ・ショッピングセンターの商品には値札が付いている。この値段で買うもよし、スークの値引き交渉の材料にするもよし。

 

itinerary-note.com