役に立つかもしれない旅行の記録

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チュニジア個人旅行の記録(2023年10月) ②カルタゴ遺跡とシディ・ブ・サイド(行き方など)

カルタゴ遺跡とシディ・ブ・サイドは、チュニスから個人でも簡単にアクセスできる。実際に訪れたルート・所要時間・注意点をまとめる。

 

ラブラビを食す

チュニジアを代表する軽食の一つに、ラブラビ(lablebi)というものがある。丼に細かくちぎったフランスパンを入れ、ひよこ豆のスープをかけて混ぜて食べるものである。街の安食堂で提供され、朝によく食べられるようだ。

この国の食べ物で試してみたいものの一つだった。朝6時頃に起きて、散歩がてらラブラビが食べられる店を探した。

 

10月下旬のチュニジアは日中は日差しが強いものの、朝晩はひんやりする。朝の散歩が気持ちいい。ホテル周辺はいかにも地元の人向けの食堂が点在しており、路地も生活感があって散歩が楽しい。

 

朝の薄暗さ、路地の少しくたびれた感じ、欧風の洗練具合がない交ぜに

 

ホテルの周りをぐるりと一周し、すぐ近くのRue Bab El Khadraという通りにローカル食堂が多いことがわかった。その通りからさらに少し路地を入ったところにあった小さい食堂(GoogleマップによるとSabbat Dziri)に入った。イスはなく、立ち食い形式だ。

丼が並べられており、大量に置かれているカチカチのフランスパンを好きなだけちぎって丼に入れ、スープをかけてもらう。そこに温泉卵とハリッサを足してもらい、スプーンでごちゃ混ぜにして食べる。

 

ラブラビ 美味すぎる

 

これが最高に美味い。

おそらく玉ねぎとニンニクを炒めたものとひよこ豆を煮込んでいるのだが、ニンニクのコクとスパイスがガツンとくる。パンも汁を吸っており食べ応えがある。

無心にかきこんで、朝の栄養補給には大満足だった。しかも200円くらいだったと記憶している。

周辺にはラブラビを提供する店がたくさんあるので、チュニジアに来た際は是非試してほしい。

 

 

 

カルタゴ遺跡

カルタゴ遺跡への行き方

朝食後はこの日のメインの一つであるカルタゴ遺跡へ。

世界史で必ず出てくるカルタゴはかつて地中海の覇権をローマと争った古代フェニキアの都で、将軍ハンニバルの名前でも有名である。歴史好きの人なら一度は行ってみたい史跡ではないだろうか。

 

カルタゴ遺跡へはチュニス中心部から電車またはタクシー(ライドシェア)でアクセスできる。電車は時間が読めない上にスリが多いらしく、車でも数百円なのでBoltで行くことにした。

 

カルタゴ地区は現在は高級住宅街で、同地区に遺跡が点在している。代表的なものは古代チュニジアの中心地だったビュルサの丘、ローマ皇帝によって建てられたアントニヌスの共同浴場である。

 

Carthage Hannibal付近まで車で行き、ビュルサの丘まで坂道を登っていく。

広い道に白く高い壁に囲まれた大きい家が点在しており、確かに閑静な高級住宅街といった感じだ。

 

カルタゴ地区 現在は高級住宅街

 

坂を上り、道なりに進むとセントルイス大聖堂が見え、その先に駐車場とチケット売り場がある。簡単な荷物検査がありビュルサの丘へ入場した。

チケットはカルタゴ地区一帯の遺跡に共通の入場券で、12 TDN(約600円)。

 

 

ビュルサの丘

かつてフェニキア人によって建てられた古代カルタゴの中心地であった。ローマ人によって支配された後もその中心地に置かれていたようだ。

 

チュニス市街地を一望できる丘に、当時の住居跡や神殿と思われる建造物の柱が残っている。今となってはかつての大国の中心地を思わせる広さ・規模は感じないが、2000年近く前の都市の一部を見ることができる。

 

住居跡など チュニスを一望できる
アントニヌスの共同浴場

カルタゴ遺跡のもう一つのハイライトは、2世紀にローマ皇帝アントニヌスによって建てられた共同浴場である。ビュルサの丘を下り、海沿いへ歩いて10分くらいで到着。

 

入口からしばらく木々の間を歩いて行くと、一気に青空と海を望む開けた場所に出る。そこに巨大な石造りの建造物が広がっている。

 

風呂場だけでなく様々な社交場といえるものが置かれていたようだ。当時は柱に大理石が使われていたり、柱には彫刻、床にはモザイク画と、贅沢な造りだったと言われている。

日本でもこの規模のスーパー銭湯はあまりないのではと思える。ローマ人が公共浴場に注いだ情熱の証左といえよう。

 

アントニヌスの共同浴場

 

Carthage Hannibal駅周辺 のどかな空気が流れる

 

 

ビュルサの丘、共同浴場だけでなく街自体に人があまりいなかったので混雑に煩わされることなく、気持ちのよい風を感じながら往時の栄華に思いを馳せることができた。観光地としてメジャーではないかもしれないが、静かに十分堪能できるのが最大の魅力の一つだ。

 

シディ・ブ・サイド

シディ・ブ・サイドへの行き方

シディ・ブ・サイドはチュニジアンブルーと呼ばれる目の覚めるような青と真っ白な壁が映える町である。1900年代前半に、この街の美しさに魅了されたデルランジェ男爵により、青と白が強制され無秩序な建物の建設が禁じられた。

 

シディ・ブ・サイドへはカルタゴ遺跡周辺から電車か車が一般的だが、天気が良くせっかくの機会なので歩いて行くことにした。一本道をまっすぐ進むだけだが、目的地に近づくにつれて白と青の建物が現れ、期待感も段々と増してくる。

 

アントニヌスの共同浴場から歩いて約35分でシディ・ブ・サイドの実質的な入口のロータリーに到着した。ここまで来ると建物はほぼ白と青だけになる。

なお、このロータリーは「1月14日広場(Place du 14 Janvier)」と呼ばれている。1月14日というのは2010年から続いていた民主化革命(ジャスミン革命)により独裁政権が崩壊した日であり、各地に存在している。前日に空港からのバスを降りた近くの時計塔も1月14日広場にある。

 

1月14日広場

 

 

昼飯

本格的に探索する前にまずは腹ごしらえをすることに。

ロータリー近くのPizza'sというピザ屋へ入り、Neptuneというピザを注文した。この店に限らずこの国では食べ物のサイズがMoyenneというものがある。Google翻訳によるとaverageなので、日本語で言う「並」に相当するものだと思う。

まずは様子見ということでMoyenneで注文した。

 

でかい、安い、美味い

 

並でこのサイズか・・・というくらいに大きい。直径は写真の通り、コインの10倍以上はある。

味はめちゃくちゃ美味い。生地は薄く外の縁がパリパリで、たっぷりのツナの味が主張しながらもトマトソースとチーズも負けておらず、オリーブが適度なアクセントになっている。

 

スタッフも愛想がよく、店主が水をサービスしてくれた。

メニューは豊富なのでどれを選ぶか迷ってしまう。お客さんは自分一人だったので静かに過ごせたのもよかった。

 

ピザとコーラで800円くらい。日本ではまずこの値段では食べられない。おすすめ。

Largeを注文していたらどうなっていたかが恐ろしい。

 

 

周辺にはおしゃれなカフェやスイーツの店が多いので、休憩がてら立ち寄るのもよいだろう。

 

シディ・ブ・サイド

ロータリーから先は車の喧騒が遠のき、石畳の小道が上へと続いていく。道の両側には土産物屋が並んでおり、細い路地も多くなる。

 

見渡す限り絵のような光景で、散策に心躍る。メイン通り(Rue Hedi Zarrouk)を進んでいくと、地中海とヨットハーバーを一望できる絶景ポイントもある。

メイン通りだけでもこの町の美しさは堪能できるが、少し外れて路地に入り込むとさらに楽しい。人が一気に少なくなり、静けさの中で青と白の世界に入り込むことができる。

 

絵画のような町 路地も抜け目ない

 

 

「絵になる」という表現はこういうことなのだろう、と思えた場所だった。

 

チュニスへ帰る

この日は予定通りカルタゴ遺跡とシディ・ブ・サイドを十分堪能できた。チュニスへ帰り、晩飯へ。

この日はホテル近くのRestaurant of Peopleというレストランへ。前日と同じく鶏のグリルを注文した。やはり美味かった。

 

Restaurant of Peopleでの晩飯

 

 

まとめ

  • チュニス~カルタゴ:車で約20分。電車でもアクセス可能だが時間が読めずスリが多いらしいので注意。
  • カルタゴ~シディ・ブ・サイド:徒歩約35分。チュニスやカルタゴから電車でもアクセス可能。

 

観光地としてそこまでメジャーではないからこそ、遺跡や街の雰囲気を独り占めできる贅沢がある。大満足のチュニス滞在を終え、明日は鉄道で港町スースへと向かう。果たしてどんな車窓が待っているのだろうか。

 

itinerary-note.com