ついに・・・
開演時間が迫り、突如過去のインタビューやライブの映像をつぎはぎした映像が流れ出した。その映像の終盤でカウントダウンが表示され、Angel of Deathのテープの終わりとともにゼロになり、垂れ幕が落ちてライブが開始したのだった。
全20曲、約1時間40分のライブだった。
感想を一言で表すなら、
「本当に、本当に来てよかった」。
2019年の来日公演以降の6年間の思いをすべてぶつけてきた。
ジェフもデイヴもいない。
それでも、今の4人がステージで演奏すればそれはSLAYERのコンサートになる。
いい意味でいつ観ても同じ、あの激烈なライブ。
2019年の活動休止終盤と同じく、South of Heavenからスタートした。
あのイントロが流れた瞬間あらゆる感情が吹き飛んでしまった。どっしりしたテンポからギターソロ~サビ~ギターソロで加速しながら終わり、その流れでRepentless、Disciple、Die by the Swordへ。序盤から窒息寸前、フロア前方はさながら戦場のようだ。
いつものように曲タイトルの叫びMCから始まるWar Ensemble、2024年の再始動以降演奏されるReborn、中盤は5thアルバムの曲が続き、Hell Awaitsで地獄のような火が燃え盛る。
Hell Awaitsで昇天した後は213の静かなイントロで少し心を落ち着ける。個人的に隠れた名曲と思っているが、近くにいた兄ちゃんもイントロが流れた瞬間「Oh, Jesus!」と頭を抱えていた。

PostmortemからRaining Bloodへ続く。Raining Bloodの演奏開始とともに血の雨を模した火花がステージに降り注ぐ。Black Magicへ続き、ついにAngel of Deathへ。
人類が創造した音楽の中でも屈指の名曲だ。最初のトムのスクリーム、ギターが二人並んでヘドバンしながら演奏する中盤、クレイジーなギターソロ掛け合い、最後のトムの叫びまで、すべてを心に刻み込んだ。

ど派手にパイロを使いまくる演出も、日本では観られないだろう。
ライブ映像はYouTubeにいくらでも出ていると思うので各自で確認してほしい。
イギリスのライブの雰囲気について
皆とにかく酒を飲む。手持ちの酒が無くなればバーへ調達に行き、ライブ中は酒が入ったコップが飛び交う。何度も頭上から酒を被ってしまった。地面の芝生に金属の板を敷いているエリアがあり、ライブ後には酒でベタベタになっていたしゴミがそこら中に散乱していた。
宴の後
トムの心温まるスピーチを最後に、ついにライブが終了してしまった。
全身汗まみれ、声は出ず長時間の移動の影響もありへとへとだったが、多幸感に包まれていた。興奮冷めやらぬ観客と市内中心部まで歩き、一人Uberを呼んでホテルへ帰った。
シャワーを浴び、夜食のサンドイッチを食べ、そのまま泥のように眠ってしまった。


